予防歯科では、歯のクリーニングである「PMTC」を行います。
歯を白くするホワイトニングと混同されている方も多いようですので、今回はそんな歯のクリーニングについてわかりやすく解説します。
機械的な歯のお掃除
PMTCは、日本語に訳すと「専門家による機械的な歯のお掃除」です。
普段は歯を削るために用いるハンドピースに、専用のブラシを装着して歯面を磨きます。
歯磨きの専門家である歯科衛生士が1歯1歯ていねいに磨き上げるので、施術後は歯面がツルツル、ピカピカになりますよね。
歯が持つ本来の白さを取り戻せることもあり、ホワイトニングと混同されがちです。
ただし、「漂白処置は行いません」のでご安心ください。
歯ブラシでは落とせない汚れを除去
歯のクリーニングの予防効果として、ぜひとも知っておいていただきたいのが「バイオフィルム」や「ステイン」の除去です。
これらは歯ブラシによるブラッシングでは落とすことができない汚れです。
しかも、「むし歯菌や歯周病菌の温床」ともなるものなので、定期的に取り除く必要があります。
その上で、歯のクリーニングを定期的に受けることは極めて有益といえるのです。
口腔ケアへのモチベーションが向上
一度ピカピカに磨き上げたものというのは、それ以降も汚れがつかないように心がけるものです。
例えば、浴室やキッチンなどをきれいにお掃除したあとをイメージしてください。
多くの人は、再び汚れがつかないよう、日々努力されることかと思います。
つまり、予防歯科で歯のクリーニングを受けると、「口腔ケアのモチベーションも向上する」という効果が見込めます。
むし歯や歯周病を予防する上で最も重要なのは、セルフケアである「毎日ブラッシング」なので、口腔ケアへのモチベーションが上がることはとても重要といえます。
このように、予防歯科のクリーニングには、ブラッシングでは落とせない汚れを除去できるという直接的な効果と、口腔ケアへのモチベーションアップという間接的な効果も見込めます。
いずれもお口の病気を予防するためには必須の要素です。
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