学校や会社などで、毎日忙しい生活を送っていると、多少の不調は我慢してしまう人が大半かと思います。 これらの症状が一過性のものであれば、我慢しても大きな問題とはならないのですが、むし歯に関しては例外です。 なぜなら、痛みを我慢すればするほど、病態が悪化していく一方だからです。
痛みがある時点で重症化している?
私たちの歯の外側を覆っているのは、エナメル質です。 人体で最も硬い組織として有名ですが、酸に対しては弱い性質を持っています。 また、神経が分布していないので、むし歯で溶かされても痛みを感じることはありません。
つまり、痛みが生じている時点で、むし歯は象牙質、あるいは歯の神経にまで達しているといえるのです。
むし歯は自然に治らない
風邪によって頭痛や腹痛が生じているのであれば、我慢することで自然に治ることもあります。 私たちの体には、風邪の菌やウイルスと戦う免疫システムが存在するからです。 実際、風邪の時に飲む薬というのは、発熱や頭痛を抑えるものであって、病気自体を根本的に治すものではありませんよね。 一方、歯に感染を起こしたむし歯菌は、免疫システムによって排除することは困難です。 放置すればするほど、重症化するのはそのためです。
痛みを感じる前に治療を受ける
むし歯というのは、痛みによって自覚することが多いですが、その前の段階でもいくつかの症状が現れます。 それは歯の表面に白濁が生じたり、エナメル質に小さな穴が開いたりするような症状です。 これらを自覚した時点で治療を受けると、失う歯質の量も少なくて済みます。 初期のむし歯であれば、削らずにフッ素を塗布するだけで良い場合もあるのです。
まとめ
むし歯で痛みを感じたら、できるだけ早めに歯科医院へ行きましょう 放置することでむし歯が治ることはありません 可能であれば、エナメル質の白濁や穴を自覚した時点で歯科医院を受診しましょう。]
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