
こんにちは!
いわつか歯科クリニック副院長の岩塚久です。
犬歯が黄色く見えるのはなぜ?
鏡を見ると、「なんで犬歯だけ黄色いの?」と感じたことはありませんか?実はこれは、汚れやケア不足ではなく、自然な現象なのです。歯の色は、人によって違いがあるものの、犬歯が他の歯よりも黄色く見えるのはごく普通のことです。
歯の色は“象牙質”で決まる
歯の表面はエナメル質と呼ばれる透明感のある硬い組織で覆われています。その下には「象牙質」という黄色味を帯びた層があり、この象牙質の色が透けて見えることで、歯の色が決まります。
特に犬歯は、他の歯よりも象牙質が厚く、エナメル質も透明度が高いため、黄色く見えやすいのです。つまり、黄色い=不健康というわけではなく、構造的な違いによるものです。
犬歯の役割と形の特徴
犬歯は、口の中でも特に丈夫な歯で、食べ物を噛み切る役割を持っています。そのため、根が深く、全体的に大きくて強い構造になっています。この構造によって、象牙質の量も多くなるため、他の前歯と比べて色が濃く見えることが多いのです。
ホワイトニングしても犬歯だけ白くなりにくい理由
多くの人がホワイトニングをした際、「前歯は白くなったのに、犬歯だけなんとなく黄色いまま…」と感じたことがあるかもしれません。これは、犬歯の構造がホワイトニングの効果を感じにくくしているからです。表面のエナメル質が厚く、内部の象牙質の色が強く反映されるため、ホワイトニングの薬剤が届きにくいことが原因です。
歯の色は人それぞれ。気にしすぎなくてOK
歯の色には個人差があり、生活習慣や年齢、遺伝によっても違いがあります。犬歯が黄色く見えても、それは健康な歯の証拠であることも多いのです。必要以上に気にする必要はありませんし、無理なホワイトニングで歯を傷つけるのは逆効果になってしまいます。
まとめ:犬歯が黄色いのは自然なこと!気になるならケアの見直しを
犬歯が黄色く見えるのは、汚れや病気ではなく、構造的な違いが理由です。無理に白くしようとせず、正しいケアを続けることが大切です。それでも気になる場合は、歯科医に相談して、自分に合ったケア方法を見つけることをおすすめします。日々のブラッシングや定期的なクリーニングで、健康な歯をキープしましょう。
執筆
いわつか歯科
副院長 岩塚 久