
こんにちは!
いわつか歯科クリニック副院長の岩塚久です。
歯槽膿漏は「治る」より「コントロール」が大切
歯槽膿漏(歯周病)は、進行すると歯を支える骨が溶けてしまう慢性疾患です。一度発症すると、完全に元の状態に戻すことは難しく、「完治」というより「管理」や「進行の抑制」が重要になります。つまり、症状が落ち着いていても、再発のリスクは常にあるということです。
再発しやすい理由とは?
歯槽膿漏が再発しやすいのは、主に次の3つの理由によります。まず、歯周ポケットが深くなると、細菌が溜まりやすくなること。次に、歯周病菌は完全に除去するのが難しく、口腔内に残りやすいこと。そして、歯磨きのクセや生活習慣が改善されていない場合、同じ原因で再び炎症が起こりやすくなります。
再発を防ぐためにできること
歯槽膿漏の再発を防ぐには、セルフケアとプロのケアの両方が欠かせません。まずは、正しいブラッシングを習慣化すること。歯間ブラシやフロスを併用して、歯と歯の間の汚れも落とすようにしましょう。そして、定期的に歯科医院での検診とクリーニングを受けることが重要です。プロによるチェックがあれば、再発の兆しにも早く気づくことができます。
再発を防ぐ生活習慣も見直そう
喫煙、ストレス、栄養バランスの乱れなども歯槽膿漏を悪化させる要因です。とくに喫煙は歯周組織の血流を悪くし、免疫力も低下させるため再発リスクが高くなります。バランスの取れた食事や十分な睡眠、ストレス管理など、生活習慣全体を見直すことも再発予防に大きく関係します。
まとめ:治療後こそ気を抜かずにケアを継続
一度歯槽膿漏になった人は、再発しやすい傾向がありますが、正しいケアと定期的な歯科通院を続ければ、進行を防ぐことができます。大切なのは「もう治ったから大丈夫」と油断しないこと。これからの口腔ケアこそが、歯の寿命を大きく左右する鍵になります。
執筆
いわつか歯科
副院長 岩塚 久