子どもの乳歯の歯並びが気になる…そのままでいい?早めの判断ポイントとは|いわつか歯科クリニック|名古屋市中村区の歯医者

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子どもの乳歯の歯並びが気になる…そのままでいい?早めの判断ポイントとは


こんにちは!

いわつか歯科クリニック副院長の岩塚久です。

乳歯の歯並びが悪く見える理由

子どもの乳歯は、大人の歯と比べて小さく、歯の間にすき間があったり、並び方が不規則だったりすることがあります。前歯が斜めになっていたり、ガタガタだったり、ハの字や受け口のように見える場合、親としては「このままで大丈夫?」と心配になるものです。しかし、すべてが異常とは限らず、成長過程で自然に改善されることも少なくありません。

様子を見て良い場合と治療が必要な場合の違い

乳歯の歯並びで注意すべきかどうかを判断するには、次のようなポイントがあります。

すき間がある場合:将来的に永久歯が生えるスペースとして必要なことが多いため、問題ないケースが大半です。
一時的な斜めやハの字:噛み癖や指しゃぶりの影響で一時的に傾くことがありますが、癖をやめれば自然に戻る場合もあります。
受け口(反対咬合):あごの成長バランスが原因のこともあり、放置すると大人になってからの矯正が難しくなる可能性があります。早めの相談が必要です。
ガタガタの歯並び:歯が重なりすぎている場合、将来的な永久歯の生え方に影響する可能性があるため、経過観察が必要です。

乳歯の段階で治療が必要なケース

・受け口で、上下のあごの位置にズレがある
・舌の癖や指しゃぶりなど、歯並びに影響する癖が治らない
・食べにくい、発音がしづらいといった機能面の問題がある
・永久歯が生え始めても、すき間が全く見られない
このような場合は、早期治療(プレ矯正)によって将来的な矯正の負担を軽減できる可能性があります。

乳歯の矯正って必要?いつから始める?

乳歯の段階で矯正治療を始めるかどうかは、個々の状態によって異なります。多くの歯科医は「6〜7歳ごろに一度専門医に相談する」のが目安としています。この時期は、乳歯から永久歯への生え変わりが始まり、歯並びの予測がしやすくなるタイミングです。治療が必要な場合でも、取り外し式の装置など子どもに負担の少ない方法が選ばれることが多いです。

まとめ:まずは専門医に相談することが第一歩

乳歯の歯並びは、成長とともに自然に整うこともありますが、見過ごしてはいけないサインもあります。早めに確認しておくことで、子どもの将来の健康や見た目にも良い影響を与えることができます。「少し気になるかも」と感じた時こそ、歯科医院でのチェックをおすすめします。親としてできる最初のサポートは、正しい判断のための情報を集めることです。



執筆

いわつか歯科
副院長 岩塚 久