■歯科衛生士について
歯科助手との大きな違いは国家資格を取得していることになります。厚生労働省から指定指定された学校を3年かけて卒業し、国家試験に合格した人が歯科衛生士になることができます。 国家資格を所有する歯科衛生士は、患者さんの口に触ったり、法律で決められた医療行為、また口腔内に関する指導を行うことが可能になります。 歯科衛生士の主な業務としては3つあります。
1.治療サポート
歯科医師だけではなく、歯科衛生士も患者さんの口に触れることができるので、事前に口腔内を診察したり、資料を採ったりなどの歯科治療のサポートを行います。
2.予防処置
虫歯・歯周病の予防処置をすることができます。 歯や歯茎の状態を診察し、予防治療として、専用の器材を使って歯垢や歯石を除去しクリーニングしたり、フッ化物などの適切な薬の塗布をしたりすることが行えます。
3.保健指導
口腔内の専門的知識を有しているので、小学校や施設などで歯磨き指導や食事に関する栄養指導などを行います。 歯科医院では予防治療の一環として、歯ブラシ指導などを行います。
歯科助手の仕事
一般的な方は国家資格を取得していないので、患者さんの口に触れることはできず直接処置することはありません。しかし、歯科医院の様々なサポートすることで歯科治療をアシスタントしている重要な職業です。
1.器具のセッティングや補助
診察台への誘導や印象材を作ったり、診察に必要な器具の準備などを行います。
2.受付
初診の患者さんに問診票記入を説明したり、予約スケジュールの管理、電話応対などを行ったりします。歯科医院の印象を左右するので非常に重要です。
3.事務、雑務
カルテや書類の整理、医療保険の事務などをします。掃除や歯科医院の備品、診療材料の発注なども含まれます。 歯科助手の仕事は歯科治療のサポートのほかに、患者さんとのコミュニケーションが大切になってきます。受付や待合室の対応など、患者さんと接する時間が長いので、歯科医院の顔となることも多くなってきます。 歯科助手の仕事は、サポートだけと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、このサポートがあることで円滑に治療を行えますので非常に重要な職業となります。